2.孔子経営道 【易経から帝王学を学ぶ~孔子は山を見てこう説く~】

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あなたは「君子」の道を歩んでいるか? 「小人」の道を歩んでいるか?
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一国の王たるもの、国を治めるためには「見えないものを見る目」「諫言を聞く耳」を身につけることが必須条件。

こうした目と耳をもつことでコダワリをなくし、物事の兆しを掴むことができる。

その答えが「氣」にありました。

かつての賢人たちは、ニンゲンを超えた天地の運行から掴もうとしたわけです。そこから、モノゴトの道理を捉え、起きた事に対して、どう対処していくべきか学びました。

それが、まとまったのが易経です。

今回は、易経33番「天山遯」を味わってみましょう。

★トップのあり方を孔子は、山をみてこう説く★

(原文)
「天の下に山あるは遯なり。君子もって小人を遠ざける。悪(にく)まずして厳なり。」

(解説)
天の高さは無限。山はどんだけ高くても有限。

山が天に近づこうとしても、天は一歩退いて近づけない。

小物がどれだけ君子に近づいてこようと、君子は小物を遠ざける。
まともに相手にしない。

つまり、

「君子は、小物を相手にしない。」

時には、下の人間が突っかかってくるのともあるだろう。

その時に、

・同じ次元でケンカするのか?
・戦うのか?
・非難するのか?
・潰しにかかるのか?

これはどれも、小物を相手している。

山が天に迫ってきても、山は天には近づけない。

そう
小人を遠ざける。これが君子のあり方。

それは、歯向かってくる小人を憎んでるわけではないことだけ、最後に添えようか。

いかがでしょう。伝わりましたか?

易経にはこのような学びがあります。